最近は毎クラス良い雰囲気が続いていて、とても充実しています。
みんな練習も熱心に真面目に取り組んでくれているのがなにより嬉しいです。
クラス中にみんなから、この競技に対するリスペクト=真剣さを感じます。
自分の柔術キャリアの終盤にこのジムで良いメンバーと巡り会えて、とてもハッピーです。
テクニックの上達には、うわべで取り繕った謙虚さや礼儀ではなく、本当の意味でテクニックそのものや、その重要な部分に気付いた人へのリスペクトがあるかどうかが大切です。
そしてリスペクトを持ちながら1つ1つの動きにどれくらいの価値があるかを直観で感じれるようになるのが理想だと思います。
自分だけが理解できて、他の人には理解できない状況に優越感を覚えてしまうと自分が知らない事に直面した時に、必ず劣等感や焦りを感じることになると思います。
そんな時は後から始めた人へ嫉妬したり、自分を差し置いて上達する人にレッテルを貼ったりし、途端に自分を卑下したりしてしまいます。
スパーでうまく技がかかったとして、その結果に満足して束の間の優越感に浸るか、その技が本当に正しい手順で決まっているのかを深く内省するかでその時点より、もっともっと先の結果は変わっていきます。
またクラスの反復練習中でも、初心者のありがちなミスや、指導者の言う通り出来ているかどうかを指摘するのはある程度の理解力があれば難しくありません。
打ち込みで相手のミスを正すのはみんなが同じスタートラインに立つためであって、教える側が相手より心理的にリードする為ではないです。
打ち込みをクラス形式で行うことで練習効率を上げつつ、それぞれの役回りを演じながら多人数で同じ問題について解答を模索してるだけです。
基本的にみんなはモヤモヤの霧の中にいる状態なんです。
そしてその中の誰か1人でもその先が見えればいいと僕は思ってます。
おわり