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26歳からのテイクダウン①

26歳からのテイクダウン①

僕はテイクダウンが苦手で、25歳までほとんど練習することなく、引き込み際の巴投げ、隅返しなどの技が少し出来るくらいで、その他の技は全くなにも身につけていなかった。

 

今まで通った柔術系のジムや道場ではスペースや人数の関係上テイクダウンを練習することが難しかったり、指導者もテイクダウンを重視する人がいなかったというのも影響していた。

そしてどこか柔術から始めた人には諦めムードみたいなものがあってテイクダウンに関しては「どうせ柔道やレスリングのエリートには通用しないから寝技に特化して勝てればいいや」みたいな認識の人が多かった。そして自分もそうだった。

 

僕はその頃選手としては自分の理想の寝技のスタイルが築けずにほとんどの試みが失敗に終わっていて、「まぁ趣味がてらとりあえずゼロの状態から平均レベルになればいいかな」くらいの軽い感覚でテイクダウンの練習を柔術の道場で週2回くらいのペースで始めた。

その時所属していた道場は人数が少なかったが、割とスペースがあり必ずテイクダウンとグラウンドを混ぜて行うスパー形式だった。(人数が多いジムだと投げられた人が寝技の組に衝突したりして危険なので基本的にやらない)

なのでガードで危なくなったら立ち上がって逃げるという少しMMA寄りの動きもよく見られた。(と言ってもテイクダウン重視ではなく引き込む人が大半)

 

自分はまず身近な柔道経験者に勝つことを考えた。相手の不利な状況を想定したときに、僕は単純にこの人達は襟と袖がなかったら攻撃できないんじゃないかと考えて、「道着なしでやらないですか?」と誘ってみた。けれど当初は怪訝な顔をされたり、こんなの正統な柔道や柔術ではない、というような感じでなにか違う生物でも見るような反応が多かった。頼む時も嫌そうな顔されたり文句もよく言われた(苦笑) 道着がない姿を見て嘲笑う人もいた。(自分のバックボーン以外の格闘技を意味もなく下に見てる人は結構いる)

たまに道着を持ってこずに練習に参加することもあってそれをやるとよく怒られた。おそらくそれはどこの道場でもそうだと思う。向こうからすると失礼にあたるらしい。こちらからすると、「それを言うならみんな毎回ノーギの服装の準備もしないし自分からやろうともしないのはノーギに対して失礼なんじゃないのか?」と内心周りにツッコミを入れながら、いちいち言われるのも面倒なので一応持って行っていた。僕は道着を伝統とか武道的な様式として捉えていなくて、単なるトレーニングのアイテムの内の1つとしか考えていなかった。

 

実際道着なしでやってみると、予想通り面白いように柔道の技は掛かりにくくなっていて、「適当に技受けてたら勝手にバランス崩してバックに回れるじゃんラッキー」といった感じだった。おそらく道着ありだと投げられているであろう所をめちゃくちゃ耐えれるのである。

僕は最初は投げ方がよくわからなかったのでとりあえずバッククリンチして後ろから足掛けたり、前から胴クラッチして引き付けて鯖折りして力任せにぶん投げていました笑

 

その頃はとにかく柔道素人の自分が道着なしなら経験者を投げれることが、すごく爽快で楽しかった。そしてなにより道着がないおかげで今まで道着ありで全くわからなかったテイクダウンの面白さに気付くことができてとにかく嬉しかった。

つづく

※柔術では道着ありをGI=ギ、道着なしを NO GI=ノーギと呼称する。

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