昨日はアルバイトで仲良くなった年下の子達が焼肉に誘ってくれた。僕は焼肉が大好きで、すごく行きたかったけど、昨日は23時まで他の仕事が大阪であったので参加できず。
悔しいのでとりあえず雰囲気だけでも遊んだ感じで1日を終えよう！と思い仕事終わり23時45分くらいにみんなと春日野道で合流した。
僕はよくテクニックのことで、ある種の病気みたいに頭がいっぱいになって抜け出せなくなることが多くて、そういう時は意識的に全然関係ない人とたくさん喋ることで頭を切り替えるようにしている。そんな事情を向こうは全く知らないので「大阪の仕事終わりに酔っ払った私達を春日野道まで車で迎えに来てくれるなんていい人なんだ」という素敵な勘違い状態になっていた(笑)
「ああ、まぁほとんど自分の為だけどいい人と思われるのもなんか気持ちいいし悪くないな」と思った。みんなが質のいい焼肉食った後に、僕だけ3ランク下のすき家の豚丼をドライブスルーで買って車の中で一瞬で平らげて、後はみんなと楽しく喋りながら車で家に送り届けた。。その事で何故かめちゃくちゃ感謝されてひと回り以上年下の子達から1000円貰いましたww この場合、年上としてはあまり喜べない1000円(苦笑)
そして今この日記を書いているのは午前6時頃。朝早く目が覚めた日は、不意に昔の記憶が蘇ってくることがある。
今から8年前くらいのこと。僕は5年ほどアメリカで行われる大会に参加していた時期があって、それは数えて3回目の遠征だった。
アメリカでは当時自分が所属していたグレイシーバッハ系列の支部が各地に点在していて、毎年アメリカで行われる大会の前には各支部のエース級の選手が本部アーバインに集まってキャンプを行う。
自分はこのキャンプにその年日本の支部から唯一参加していて、そこでたまたま出会った選手達の家に居候しながら試合までの3ヶ月間、寝食を共にして過ごした。
その3ヶ月の短い間には色んなことがあった。キャンプのメンバーとは柔術を好きな気持ちの部分で繋がっていて、みんなフレンドリーでお互いにリスペクトがあり仲が良かった。
その中でも1番僕が仲良かったのはメキシコの支部から来ていたフェルナンドだった。フェルナンドは23歳で僕と同い年。仲間の中で1番面白くて気の利く優しい奴だった。
同居していた6人のメンバーの間では世話焼きの歳の近い兄貴みたいな存在で、英語も喋れなくて車の免許すら持っていなかった向こうでは完全に使えないお荷物の僕の面倒を、嫌な顔ひとつせずにいつも見てくれた。
最終日の夜22時頃、僕が空港に向かって出発しようとしている時に、フェルナンドは試合後も一日中トレーニングして指導して疲労困憊の状態で、片道1時間以上はかかる道のりにも関わらず「俺がマサを空港まで送り届けるから」と言ってくれた。僕は「疲れてるのにごめんな」と拙い英語で伝えたら少し怒った様子ですぐに「dont say sorry！」と返してくれた。
そして最後空港のロータリーでお別れした。何となくもう会えないんやろうなとその時思って結局その通りになった。
もうここ数年しばらく忘れていた出来事。大事な記憶だったから今思い出せてなんだか良かった。
あれから8年後、今では免許も取得して僕が年下の仲間の送り迎えをするようになった。
これはいいループなのかもね。
おわり
